自作キーボードLily58 Proの光らせ方
みなさん、自作キーボードというのをご存知でしょうか?
知らない方はこちらの記事を参照 qiita.com
簡単に言うと、 「欲しい商品がないなら作ってしまおうぜ」 っていうジャンルです。
ちなみにこの画像のキーボードは普通に作成した場合は光りません。
このキーボードの動画をTwitterに上げたところキットの作者に驚かれました。
LEDをバックライトで実装しているのすごい…
— ゆーち (@F_YUUCHI) March 17, 2019
経緯
会社の同僚がキーボードがほしいと言っていたので、
せっかくだから自作キーボード沼に落とそうと思って調べたら
自分が落ちました。
とりあえず、秋葉原にあるキーボード専門店”遊舎工房”でキットを眺めました。
色々な自作キットを触ってみて、配置が気に入ったのがlily58Pro。
しかし、店員さんに言われてこのキットは光らないことに気が付きました。
自分「自力でLEDを仕込んで光らせるのも難しいんですか?」
店員「やった人を殆ど見ないので難しいんじゃないでしょうか」
店員さんも下手に出来るというと後ほどクレームになっちゃうから言えないんだろうけど
難しいと言われると燃えてくる。
こちとら青春を高専に捧げたんだ!
自分が作りたい回路ぐらい作れなくてどうするよ!
(とある高専の電気電子工学科出身)
それから電気街の方へ行って必要な材料を揃えてきました。
ちなみに同僚は光るキットのHelixを購入していました。
制作方法
まず、覚えておいてもらいたいのはそもそも光らせるための基盤ではないため 無理やりなところもあります。 そこら編を何とかする気合がある方のみ真似してください。 ※失敗しても自己責任で!
ちなみに基盤は一切加工しません。
材料・費用
必要な材料
- LED 58個(3mm、砲弾型)
- 抵抗 58個(68Ω、金属皮膜抵抗)
- 配線(赤、黒)
LEDは自分の好きな色でいいと思います。 赤もかっこいいかも?
ただ、直径は3m以下でなければ今回の作り方では出来ません。 また、選ぶLEDによって必要な抵抗が変わるので、秋月さんで計算しましょう。
一応今回利用したパーツのリンクを貼っておきます。
工具
- ヤスリ
ヤスリじゃなくてもその他プラスチックを割らずに加工出来るものがあれば何でも良いと思います。
自分の場合は120番と600番の紙ヤスリで削っていました。
もっと細かいヤスリで整えることでLEDの透明度が増すのですが、
若干すりガラス状になっているスイッチを通過してその後キーのバックライトになるので そこまで整えなくてもいいと思います。
LED加工
Kailhロープロファイルスイッチにはバックライト用の穴があります。
ただし、3mmの砲弾型LEDの場合、奥行きが足りず入れた場合にちょっとはみ出てしまいます。
そこで、長すぎるLEDを削りました。
Kailhロープロファイルスイッチの穴の深さは図ったところ大体4.2mmだったので、
だいたいそれ以下になるように58個のLEDを削りました。
自分の場合、120番のヤスリで50回ぐらい擦ればちょうどいい感じになりました。
組み込み
LEDを組み込むタイミングですが、 こちらのビルドガイド通りに作成し、
スイッチをつける際に 基盤とスイッチの間にLEDを閉じ込めてしまいます。
LEDにはアノードとカソードがあり、アノード側に+電圧をかけないといけないので、方向に注意しましょう。 自分の場合は基本的にProMicro側にアノード(LEDの足の長い方)が来るように組み込みました。
Lily58Proの場合完成後もスイッチの取り外しができるので、 完成品に対しても同じ改造ができると思います。
次にLEDの足を切っていきます アノード側の足を折り曲げ、カソード側は伸ばしたまま短くしました。
何故こうしているかと言うと、アノード側は直接配線をはんだ付けするためです。
カソード側は抵抗をつけるので、基盤の裏のスペースの厚さからはみ出ない長さにしています。
抵抗の取り付け
次に抵抗を接続していきます。
この時注意しなければいけないのは、他の端子に触れないようにしなければいけないことです。
CHERRY MX系用の端子は、キーボードとして使ってないのですが、そこに触れると誤作動を起こすので、
端子が触れないように注意しましょう。
また、キーボードの左右で端子の方向が逆になるのでそこも注意です。
配線
ProMicroの近くにGND,LED,VCCの穴があると思います。
そのうちGNDとVCCを利用します。
VCCは電源を意味するので、そちらを利用させてもらいます。 GNDは要するに0Vです。
LEDはよくわかりませんが、おそらくフルカラーLEDの制御用かと思われます。
VCCをLEDのアノード側に、 GNDはLEDのカソード側にそれぞれ接続します。
LEDどうしの順序などは関係ありません。 スペーサーの厚みを超えないように注意しつつ、
ショートさせないように配線を回していきます。
あとはいい感じに配線するだけ。(一番難しい)
その他写真
今後の野望
- 早く慣れる
- 外側のオプションキー達が違う印字なので、書き換えたい(できればバックライトが生きるロープロファイルキーがほしい)
- LEDのON/OFFがほしいところ
- OLEDの内容書き換えたい
ちなみにこの記事は、実際にLily58Proを使って執筆しました。